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わたくしたちは、
自分で自らの命を始めたのではありません。この命を誕生させた神さまがいます。そして、わたくしたちを造った方がいるからには、この命を造った目的があります。必ず目的があって、この命は誕生させられたのです。
天の父なる神さましか未だ知り得ない、この自分の目的をわたくしたちが知るようにと、主イエスは造り主なる神さまの声、天の父なる神さまのわたくしたちへの声を聞くことを求めます。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」と。
造り主なる神さまはわたくしたちに対し、主権者として王としての支配を全うします。それは、わたくしたちをとこしえに神の前に生かすという仕方で全うします。わたくしたちをも父と子の交わりに入れてくださるのです。
ですがわたくしたちは未だこの造り主を知らず、その思いを知らないでいました。わたくしたちに注がれた神の思いを受け入れられずにいた。ですから、主イエスをも受け入れず、かえって主イエスは十字架で殺されねばなりませんでした。
けれども神さまは十字架で死んだこの主イエスを、死者の中から復活させました。主イエスは十字架の死から復活されました。それは主イエスが自分の力で復活したのではありません。人間の力に助けられ復活したのでもない。それでも主イエスは復活しました。天の父なる神さまが、わたくしたちに命を得させる造り主としてのご自身を明らかにするため、主イエスを復活させたのです。
ここに神さまは、命の造り主であるご自身がいると宣言します。わたくしちをとこしえに神の前に生かし神の国をこの身に実現する神の思いを、神さまは主イエスの復活において宣言します。十字架の死をもってすら、引き裂くことができなかった御父と御子の関係に、神さまはわたくしたちをも加えてくださるのです。