主イエスを試す者たちが言いました。「皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか」。もし納めるのに反対すれば、皇帝への反逆者として主イエスを訴えられます。もし賛成すれば、主イエスを支持した群衆は落胆するはずです。熱心党の人々は皇帝に税を納めるのを拒みました。主イエスは問う彼らに言います。「税金に納めるお金を見せなさい」。
彼らは皇帝に納める銀貨を持っていました。主イエスは尋ねます。「これは、誰の肖像と銘か」。彼らが「皇帝のものです」と答えると主イエスは言います。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」。彼らはすでに税として納める銀貨を取り分けてありました。それを皇帝に返すことは、彼らにとってすでに用意していた通りにするまでのことです。主イエスを罠にかけようとした者たちは、かえって主イエスの言葉の前に、自らを問われることになりました。
主イエスは言います。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」。皇帝のために取っておいた分を返したとして、残りのあなた方は一体誰のものなのか。主イエスは、わたくしたちが神のものであり、わたくしたちがこれを信じ、自らを神のものとしてお返しするよう言います。主イエスはわたくしたちをご自身の前に招き、わたくしたちを調べ、神を映し出す器としてくださいます。主イエスは信じる者に洗礼を授け、神のものとしてその名を刻んでくださいます。
わたくしたちが自らを神のものと信じるなら、神に自らをお返しするのが幸いです。神さまがわたくしたちを神のものとしてくださるのですから、そうしてくださる方に聴くのが最善です。神さまは、わたくしたちが思うよりもずっと豊かにわたくしたちを用いてくださいます。神は十字架で死んだ主イエスを復活させ、この方を神の愛する子(3:17, 17:5)であると証ししました。わたくしたちはこの御子に神の道を聴くのです。