2014年8月17日日曜日

「人を生かす天からの教え」ヨハネによる福音書 7:10-24

主イエスは、ご自身を天から遣わした父なる神さまを指して言いました。「この方の御心を行おうとする者は、わたしの教えが神から出たものか、わたしが勝手に話しているのか、分かるはずである」。これはわたくしたちへの呼び掛けです。「さあ、あなたも一緒に、神さまの御心に生きよう。死からの復活を与え、永遠の命に生かす神さまを信じて歩もう」。そう主イエスはわたくしたちに呼び掛けるのです。

このとき主イエスは、エルサレムの神殿で人々に教えていたのですが、人々は驚きました。「この人は、学問をしたわけでもないのに、どうして聖書をこんなによく知っているのだろう」。それだけ、主イエスの教えと聖書の言葉が合致していたというのでしょう。けれどもこの方は、書かれた文字からこの教えを学ばれたのではなくて、天の父なる神さまから、教えを学びました。主イエスを地上にお遣わしになった神さまが、その御自身の意志を行わせ、語らせるために、ここで教えている。

しかし主イエスの教えが、本当に天からの教えなのでしょうか。神から出たものなのでしょうか。この問いに対して主イエスは、「この方の御心を行おうとする者は、わたしの教えが神から出たものか、わたしが勝手に話しているのか、分かるはずである」と答えます。分かるとすれば、それはあなたが天の父なる神さまの御心を行おうと望んでいるからだ。あなたは、御心を行おうと望んでいるのか。さあこれから、わたしと一緒にあなたも、神さまの御心に生きよう。そうわたくしたちに呼び掛けるのです。

主イエスの教えは神さまから出たものです。その神さまとは、わたくしたちに命を与えた造り主です。わたくしたちの命を造った神さまの御心にわたくしたちが生きるかどうか。造り主の意に反して、へそ曲がりの歩みをしていたわたくしたちです。虚無に伏すしかなかったわたくしたちです。そのわたくしたちを、造り主なる神さまは死を越えて永遠の命に生かそうと望んでおられます。その御心を神さまは、十字架で死んだ主イエス・キリストを死者の中から復活させることによって、わたくしたちに明らかにしてくださいました。キリストの復活は、人間が作り出した教えでもなく、キリストが作り出したものでもなく、神さまから出たものです。わたくしたちに受け入れられるべく、神の御心が差し出されました。御手を大きく拡げてわたくしたちを受け止めておられる天の父なる神さま、わたくしたちの造り主がおられるのです。