2011年7月10日日曜日

「神の言葉に生きる」ルカによる福音書 5:1-11

シモンは言いました「お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」。主イエスの御言葉は思いもよらぬものでしたが、シモンはそう応えたくなったのです。主イエスが既にシモンを捕え、導いておられたのでした。シモンは既に網にかかっていた。主イエスの御言葉は、そのようにわたくしたちを捕らえるのです。そしてわたくしたちの思いを越えて、主イエスはわたくしたちを導いてくださいます。わたくしたちの歩みに介入してこられ、新たなる歩みへと扉を開いてくださり、わたくしたちを御言葉によって将来へと生かしてくださるのです。

主イエスは言われました。「今から後、あなたは人間をとる漁師になる」。この主イエスの御言葉の実現を、シモンたちはペンテコステの出来事において見ることとなりました。使徒言行録によりますと、この出来事が起きたときも、シモンたちはまったく主イエスのことを解っていませんでした。彼らは主イエスが十字架で死なれるのを見て、復活された主イエスと出会い、さらに、天に昇っていかれるのも、見届けました。そのような機会に恵まれたわけですが、けれども相変わらず、彼らは主イエスの語られた神の御言葉と自分たちとの間に何の関わりがあるのか解っていなかった。主イエスの十字架と復活の出来事が何のことであるのか解っていなかったのです。

ところが、この者たちに主イエスは聖霊をお与えになりました。命の息吹を注がれました。そして、彼らは心の底からすべてを新たにされたのです。シモンは心の底から湧き溢れる言葉を語らされます。主イエスに捕えられ、新しい言葉を語り始めるのです。主イエスの十字架と復活は、罪ある自分のためであった。自分が救われるためであった。神はそのために主イエスをわたしにお与えくださった。この方が、メシア・キリスト救い主であったのだ、と。聖霊に満たされ、みなぎる言葉をもって、シモンは証します。そしてこの日、三千人の者たちが、シモンの言葉を受け入れて、洗礼を受けました。シモンたちは、「今から後、あなたは人間をとる漁師になる」と主イエスが語られました御言葉の実現を、このペンテコステの出来事において見させていただくこととなったのです。シモンの思いを越えて、主イエスはシモンを導き、御言葉の実現のために用いてくださったのです。